AppleとGoogleが行う女性特有の健康課題に対する動き
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▼今回のピックアップ
●Googleが提供するHeaith Connentで月経管理アプリのFlo、家庭用のプロゲステロンテストキットを提供するProovと提携を発表
●Appleの女性健康調査により、約16%以上に異常な子宮出血があることが判明
Googleが提供するHeaith Connentで月経管理アプリのFlo、家庭用のプロゲステロンテストキットを提供するProovと提携を発表
Googleで今年11月にベータ版が公開されたユーザーのヘルスケアとフィットネス関連データを管理するアプリ「Heaith Connect」に女性特有の健康課題を解決するアプリケーションが連携されました。
Floは2億4000万人のユーザがいる人気の月経管理サービスであり、Proovは妊娠を希望する方が自宅でホルモンについてを確かめることができ、さらに、1ヶ月の間ででテストに最適な日をトラッキングすることができます。
ヘルスコネクトはアプリのデータへのアクセスを一元化しユーザーが管理しやすくなることを目的としていて、データは6カテゴリ40種類に細分化され睡眠のトラッキングからバイタルサイン、そして、今回連携された月経の管理やプロゲステロンのテストの実施時期のトラッキングアプリにより女性特有の健康課題の管理も可能になりました。
Appleの女性健康調査により、約16%以上に異常な子宮出血があることが判明
Appleが2019年より開始した月経トラッキング機能により、異常な子宮出血のパターンとその有病率の特定を行った調査が公開されました。
ここでの子宮の異常出血は以下4つが対象とされています。
・月経不順
・月経期間が短い
・月経期間が長い
・月経間不正出血
今回の調査では黒人または肥満の参加者において異常な子宮出血の有病率が高いことが判明。また、多嚢胞性卵巣症候群、甲状腺疾患、子宮内膜症、子宮頸部異形成などの状態を報告している参加者は、異常な子宮出血の有病率が高くなりました。
ピックアップコメント
「GoogleとAppleのウィメンズヘルス 領域の進出について」
フィットネスや睡眠のトラッキングなど、体と心の健康管理をすることが当たり前になっている昨今でも女性特有の健康に対しての管理や知識を増やすことについては、近年やっと取り組みが開始された領域だと感じています。
というのもAppleが月経トラッキング機能を追加したのも2019年、つい3年前の出来事だからです。
しかし、この3年という決して長くはない月日でも今まで研究に乏しかったフェムテック領域においては今回の発表のように新しい発見を得ることができました。
特に私が関心を持ったのは、人種により異常な子宮出血や有病率が変化するということです。このような発見ができるのは人種を横断し、世界中でApple製品が使用されているからだと思うので、やはり女性特有の健康課題とテックにより多くが加速していくことを改めて感じることができました。
アメリカ国立衛生研究所で資金提供が最も低いトピックは卵巣、生殖能力や生殖といったワードが入ったもので、逆に資金に余剰があるのは男性に偏った疾患であるという記事を読み、女性特有の健康課題を解決するのにはまだ長い道のりがあるなと思っていました。
けれど、AppleやGoogleのようなテック企業がこの分野に進出したことにより、その速度が早まるのではないかと期待しています。